バッグの持ち手にタンバリンを!実現に至るまで

以前からこんな感じでタンバリンの〇を持ち手にしたバッグを作りたいなとは思っていたものの・・・

タンバリンの〇は1つ約5.5㎝なので、そのまま持ち手にすると太すぎて持ちにくい。

だったら他のバッグでもやっているように、実際手で握る部分を二つ折りにすればいいだけの話なんだけど、それが簡単じゃなくて・・・

タンバリン生地の縫製をしたことがある方なら想像がつくと思うけど、刺繍部分ってなかなかの厚みで、1枚でも家庭用ミシンとかじゃ針が折れちゃうレベル。

私が使ってるミシンはJUKIの職業用で厚物に対応した機種だけど、それでも刺繍の上を縫うときは細心の注意を払うし、スピードにのって「ダっーーーーーーー!!」ってうっかり縫ってしまった日には針が折れた経験も(笑)

あれってかなりの衝撃で私はもはやトラウマです。

なので、ひとことで「二つ折り」と言っても、裏地も合わせた生地と刺繍の厚みになるので、これを実現させるにはあれこれと試作が必要でした。

そして何とかたどり着いたのがこちら。


企業努力の成果ゆえ(企業じゃなくて一人だけど 笑)こと細かくは言えないけど、とにかく時間と手間のかかる子(持ち手)なんです。

見た目も「持ち手が主役」って感じのバッグだけど、工程においてもそれな!って感じで。

日々肩こりには悩まされてるけど、これを作った日はもう吐き気までしてくるほどの「肩パン」っぷり。
肩パンはお客様が表現してくれて、その名のとおり肩がパンパンって意味なんだけど、なんだか「肩パン」って響きが可愛いなぁと思ったので採用させてもらってます(笑)

そんなわけで、ここまで手のかかる持ち手だからこそ、合わせる生地もそれに相応しいものを!で探し当てたのが「アルカンターラ」
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【アルカンターラ】 ⁣
イタリアの高級素材で⁣高級車の内装に採用されており、肌触りのよいスエード調の人工皮革です。本革に比べ水に強くすぐに乾くためシミになりにくいという特性があります。
ポリエステル68% ポリウレタン32%
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今後も継続して同じものを入手できるかわからないけど、ひとまずはそこそこの在庫があるので。

こんな風に形が変形できるデザインにしたり

最初は大きいサイズだけだったけど、(小)も改めて作ったり

ポーチとお揃いにしたり、サイズ違い、色違いで持つのも可愛い♡

世界にひとつのこだわりバッグ。
このバッグに込めた想いと工程の裏側にお付き合いいただきありがとうございます!